「J-SCDI」は、治癒の基本を人間本来の生命力・自然治癒力と考える医師・研究者のグループです。
がん・難治性疾患総合治療研究報告書


 
 
                      
症例編 多臓器不全①(胃がん転移)
多臓器不全・循環代謝機能改善技術 基本ポイント   
基本ポイント①

原発である、胃がん部分の循環代謝機能回復を優先する基本ポイント図。
患部臓器の炎症肥大・重量増加による臓器の下降を考慮する必要がある。
基本ポイント②

左図に基づき、胃がん部に十二指腸部・膵臓部・胆嚢部の接合部を加えて、循環代謝改善基本ポイントを決定した。
基本ポイント③

さらに、腹水の原因になる肝機能の改善を視野に入れ、改善ポイントを設定した図。
実施ポイント

多臓器不全からの改善を目指す、基本ポイント①②③を統合した実施ポイント写真。
注意事項:多臓器不全に陥った場合、特に重篤な臓器の循環代謝機能回復が急務である。
しかし、同時に機能低下を来している他臓器の機能回復を図らなくてはならない。怠ると生存の可能性が激減する場合が多い。
 
多臓器不全・循環代謝機能改善技術による効果
 
胃がんが膵臓頭部・胆管・直腸・肺に転移しており、回復の為の的確な治療方法は無いと診断されていたが、定期的な抗がん剤投与を受けていた。
しかし、病状がさらに悪化したため、循環代謝機能改善治療を胃がん部に優先的に実施した。
 
上腹部は全体的に腫れ、胃がん部に拳一つ半程度の固いしこりを確認。
肋骨が隠れる程盛り上がり、医師より腹水を指摘されていた。

循環代謝機能強化を実施後、胃がん部のしこりが大幅に減少、同時に腹水の減少も確認できた。
しかし、新たに胆嚢・膵臓への転移が浮上した。
       
胆嚢・肝臓・膵臓部(胆管・膵管の接合十二指腸を含む)に対する集中的循環代謝改善を実施した。
ただし、胃がん部の改善安定を継続する事も大切である。

大幅な改善を確認できた。多臓器不全の状態では、より多くの関連臓器に対する循環代謝機能の改善が重要であり、等しく緊急を要する場合が多い。
肝臓部背面や鳩尾部まで範囲を広げて対処した効果が大きかったと考えられる。


SCDI」方式の効果は、循環代謝機能の回復と同時に短期間で確認できます。
しかし、効果の定着には「SCDI」方式の継続が必要であり、症状の軽重によって治療期間の短長が
決まります。