がん・難治性疾患総合治療研究報告書
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症例編 多臓器不全②(原発乳がん) |
多臓器不全・循環代謝機能改善技術 基本ポイント |
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胸部実施ポイント
肺・心臓 |
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右脇部実施ポイント
肝臓 |
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上腹部実施ポイント
胆嚢・膵臓・胃・十二指腸 |
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下腹部実施ポイント
子宮・膀胱・一部小腸 |
注意事項:極めて厳しい多臓器不全状態における循環代謝機能の改善強化は、関連臓器全てに同時対応することが原則です。しかし、このような条件下では健全であった臓器も刻々と機能を低下させ病んでいくので、過去のデータをうのみにし対応することは危険であり、正確に現状を把握する必要があります。
循環代謝機能回復の範囲は胴体部全域に及び、背面部も同様です。特に重要なことは、臓器全体の回復を目指すために深々部までの循環代謝改善を要します。
加えて、下肢・上肢・頸部・顔面部等にも重い浮腫が生じる場合があり、腎機能回復も極めて重要です。 |
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多臓器不全・循環代謝機能改善技術による効果 |
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原発乳がん切除後転移。
子宮切除・リンパ節・肝臓・肺・腸間膜・腹水・胸水、全身の重い浮腫など。
さらに黄疸が強く現れ、終末期の様相が色濃く、極めて危険な状態であった。
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先ず、肝臓・肺・心臓に対しテスト的に循環代謝改善を実施した。
上腹部の腹水と黄疸に改善が確認できた。
しかし、下腹部の腹水に明確な改善が認められず、次回に考慮して対応することとした。 |
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下腹部の対応にも重きを置き、ほぼ全面に対して循環代謝改善を実施した。
上腹部は明らかに改善され、肌の色も落ち着いたが、下腹部のみ腹水の減少が認められず、対応範囲を腹部全体にした。
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下腹部を含む全体対応が効果を上げたが、すでに決定されていた病院での腹水(2ℓ以下)の抜き取り治療を受けた後、下腹部にブドウ状のシコリが確認された。
広範囲で致命的な問題が存在し、解決が極めて厳しい状態と判断された。
循環代謝改善が継続できず、10日程後に他病院で腹水3.5ℓを抜いた時、死に直結した。 |
「SCDI」方式の効果は、循環代謝機能の回復と同時に短期間で確認できます。
しかし、効果の定着には「SCDI」方式の継続が必要であり、症状の軽重によって治療期間の短長が
決まります。 |